◆役員と任期

会社法上、役員とは取締役、監査役、会計参与となります。
取締役及び会計参与の任期は、原則として選任後2年以内に終了する事業年度のうち
最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなりますが、
非公開会社は定款で定めることにより、選任後10年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとすることができます。

一方、監査役の任期は原則として選任後4年以内に終了する事業年度のうち
最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなります。
定款によって選任後10年以内に終了する事業年度のうち
最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとすることができるのは取締役及び会計参与と同様です。

また、任期を定款に定めることによって選任後10年以内に終了する事業年度のうち
最終のものに関する定時株主総会の終結の時までと伸ばせる非公開会社とは、
定款において全ての株式に譲渡の制限が付されている株式会社のことをいいます。
なお、有限会社は、譲渡の制限の定めがあるとみなされています。

◆役員の任期の実情

公開会社であるメリットはあまりないため、上場会社であるような大きな会社を除き、
新たに設立する会社のほとんどが非公開会社です。
そうなると役員の任期は、選任後10年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までと定款で定めている会社が多いはずです。

平成18年5月1日に会社法が施行され、非公開会社の役員の任期が、
10年まで伸ばせるようになりましたが、平成18年の会社法の施行後に役員の任期を伸長した会社は、
任期を伸長した定款変更から10年を経過していれば、役員の任期は満了しており、役員の変更登記をしなければなりません。
平成28年で会社法の施行から10年が経過しました。よって、役員の任期も満了している会社は多いのではないでしょうか。

◆確認してみて下さい

株主総会を開催し役員の改選を行い、役員変更登記まで完了している会社は問題ありませんが、
もし気になれば、この機会に定款や任期を伸長した議事録を見返してみてはいかがでしょうか