お客様からの質問やお問い合わせの多い事柄について、なるべくわかりやすく回答していきます。
ポイント
節税は、いくつか種類がある。手間と時間を覚悟すること。
A.相続税の節税は、①評価額を下げる②特例を使う③贈与税や所得税に変換する、ということが考えられます。
解説
まず、節税についての前提
節税をしたい心理や経済効果を狙うことは当然です。
ただし、次のことを覚えておいてください。
・手間との兼ね合い、コスパ。効果は、資産額が大きい人ほど大きい
・限界がある
・時間がかかったりするので、事前に検討が必要
・節税、経済効果を追い求めても幸せとは限らない
評価額を下げる
前回までのとおり、土地や建物は評価額が結構変わります。
そのため、同じ1億円でも、預金で持っている1億円と、1億円で買った土地では、相続税の計算の時には評価額が変わります。
また、不動産であればだれかに貸していると評価額が下がります。
このような評価額の差を利用することが考えられます。
特例を使う
相続税には様々な特例があります。
これらの特例制度を使って相続税を少なくしたりすることが考えられます。
・小規模宅地等の特例を使って評価額を下げる
・配偶者の税額軽減を使って税額を下げる
・退職金や保険金の非課税を利用する
贈与税や所得税に変換する
相続が始まる前に余裕をもって対策ができるのであれば、贈与税や所得税に変えることも考えられます。
例えば、相続税と贈与税の税率の差を使った方法や、所得を分散させるなどが考えられます。
具体的な内容はケースバイケースです。決してwebの情報をそのまま鵜呑みにして、高をくくらずに、
とにかく早めに税理士などに相談されることをお勧めします。