事業承継についてのシリーズです。

今回は、事業承継のためにまずやるべき必要なたった一つのことをご紹介します。

それは「事業承継するに値する会社にする」ことです!

・事業承継でまず思いつくやること
・事業承継で「事業承継するに値する会社にする」が重要で、まずやるべき理由
・「事業承継するに値する会社」とはなにか

様々なケースがありますが、Pision合同会計事務所で税理士として携わってきた経験などから
これらについてご紹介していきます。

事業承継でまず思いつくやること

事業承継を考えたときにまずやることとして思いつくのは次のようなことが挙げられます。

・とりあえず誰かに相談する(税理士など)
・後継者を探す
・売却先を探す

そして、方向性が大体決まったあとでは、

・「後継者育成」という名の後継者のあらさがしをしてしまう
・売却先が現れず途方に暮れる
・相談をし続けるだけ…

となります。

なぜそうなってしまうのか?


事業承継で「事業承継するに値する会社にする」が重要で、まずやるべき理由

弊所がお勧めするのは、上記のやることはもちろん大切ですが、同時並行か、むしろまず、
「事業承継するに値する会社なのか」という観点で自分自身や、会社を客観視することです。

順調だから、誰か継いでくれるだろう、継ぐべきだ
順調だから、誰か買ってくれるだろう

という思考回路に基づいて行動してしまうと、

なぜ誰も来ないんだ…

という結果に陥ってしまいます。

ここで、
「自分だったらどんな会社をリスクを背負って、経済的負担を背負って、わざわざ引き継ぎたいか」
と見方を変えることが大切です。
そうすると、次のような変化が起きます。

・自社の改善すべき点が見えてくる
・改善した会社、あるいは改善するために後継者に必要な能力は何か、という目線ができる
・後継者の気持ちがわかる

さらにいえば、事業承継なのか売却なのか、はたまた会社を畳むのか、といった方向性も、前向きに検討できます。

つまり、承継を受ける側の立場に立って、会社のことを見直すことがスタートなのです。

 

「事業承継するに値する会社」とはなにか

では、事業承継するに値する会社とは何か
これについては、様々な意見、考え方がありますが、誰しも納得いくであろう特徴を考えてみます。

事業承継するに値する会社の特徴(特別な私情は除きます)

・事業が順調あるいは、将来性がある

・財務状態が良い

・不明瞭な取引(怪しい取引)がない

・人間関係が良好

まとめ

今回は、まずやるべきこととして、「承継ありき」「売却ありき」で考えずに、
客観的に自社を見直すことの重要性をご紹介しました。

これから事業承継に関してのポイントを短く解説していきます。

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