つまり、カネを貯めようとするときには円安が、カネを使おうとするときには円高が有利だといえます。
ですから、円高と円安のどちらを好むかは「カネは何のためにあるのか」という考え方の違いに左右されます。
カネを貯めることを目的とする人には円高は好ましくありませんが、カネを使おうとする人にとっては、円高は嬉しいはずです。

企業にも同様なことがいえます。
内部留保を貯め込むだけの企業は、円高は好ましくありませんが、カネを使おうとする企業には円高は絶好のチャンスです。
ソフトバンクの孫社長や日本電産の永守社長はM&Aに積極的な経営者として有名ですが、
彼らにとっては、円高は決して憂うべきことではなく、海外への絶好の投資機会と映っているはずです。
ただひたすら内部留保を貯め込むばかりでカネの使い方を知らない経営者ではこうした発想は出てきません。

「イタリア人は死ぬ時には貯蓄は0だが、日本人は死ぬ時が最高の貯蓄額になる」と言った相続コンサルタントがいます。
この言葉の真偽は定かではありませんが、日本人はカネを貯めることは上手だが使い方が下手だ、ということをうまく表現しているように思います。

政府は個人消費の沈滞が経済低迷の原因であり、個人消費の活性化に向けて低所得者向けの給付金の支給など様々な施策を打っています。
その意味からは、円高を利用して個人の消費喚起を訴えるということがあってもよさそうですが、
依然として円安を望むというのは、我々日本人はまだまだ上手なカネの使い方に習熟していないのではないかという気がしてなりません。(了)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)

 

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