経費に関する質問が多い理由は

この経費に関するご質問は非常に多いです。

この経費について、皆様のご質問の意図や内容をよくよく伺っていると、

・漠然と「経費にしたい!」という考え(私達税理士でも同じ)
・経費にできる=得という考え
・「経費にできる」という言葉の一人歩き
のような状況が見受けられます。

 

ここでは、経費についてよく理解されたい方は読み進めてください。
そうでもない方はほかのQ&Aの記事をご覧ください。

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経費について理解するステップ

経費については
1そもそも経費にする、という意味
2事業の内容によるとは
3法人or個人のちがい
4事業関連割合による自己否認

の4段階で考えるといいと思います。

 

 

今回は、1そもそも経費にする、という意味

1そもそも経費にする、という意味について。

経費にしたいとか、

経費にできる、

経費にできないというのは、

抽象的で、その人によって意味が変わります。

(この辺りはQ&Aのとおり)

 

 

「税理士や会計事務所に聞いたことがあるが忘れた」とか、

「結局はっきり理解できない」ということで何度聞いてもわからない、ということもあります。

 

ここでは、個人事業主→法人→その他の場合の順で簡単に確認します。

 

個人事業主 経費にする=利益を圧縮する=税金が少なくなる

個人事業主の場合この構造があるので経費にしたくなります(法人も基本的に同様)。

 

法人の場合

法人の場合には経費にする=利益を圧縮、とならないこともあります。

これは、もう一段階、損金算入できる/できないという問題があるため、

「会計上は経費」としていも「税務上は経費として認められない」ということ

が起きることがあります。

(詳しくは別記事で)

 

なので、法人の方(社長や経理の方)は、
「これって経費になる?」といったような聞き方よりも
「損金算入できる?」というほうが合っていると思います。(あくまでも税務上の話です。)

利益アップ、コストダウン

 

その他の場合

そのほかにも、「これ経費で落ちるからここは俺が払うよ」という食事のシーン。

これはおそらく「会社の経費として会社に経費申請(精算)することができる」という意味だと思います。

このように経費の概念は千差万別

 

この記事のポイント

★経費=利益圧縮=税金が少なく済む

★法人の場合には、「損金算入できるか」がもっと大事

★「経費」という言葉自体は、意味がたくさんある。適切に使用し、理解しましょう